| (1) |
12歳4ヵ月の女児。咬合不全とオトガイ部の突出感を主訴に来院した。7歳児より近医にて矯正治療を行っていたとのことである。現在の口腔内・顔面所見とセファロ分析の結果を別に示す(図1-1, 図1-2, 図1-3)。

(図1-1) |

(図1-2) |

(図1-3) |
本症例に対して治療に着手する前に行うべき処置として正しいもの全てに○をせよ。
| a. |
上下歯列の印象採得・咬合採得と平行模型の調整 |
| b. |
各種X線写真(側面・正面セファロ、手根骨、パノラマ)の撮影 |
| c. |
最近数年間の経年的成長記録や両親の身長、初潮の有無とその発現時期の問診 |
| d. |
口腔習癖の有無や程度の診査 |
| e. |
近医での診療録ならびに各種資料の開示請求 |
| f. |
カリエスリスクの判定と口腔清掃指導 |
|
| (2) |
近医での初診時(7歳6ヵ月)のセファロ分析結果(図2-1, 図2-2)と現在(12歳4ヵ月)の手根骨X線写真(図2-3)ならびに保護者より提示された小学校での成長記録(身長と体重、図2-4)を別に示す。なお、初潮は10歳7ヵ月で発現している。今後行うべき処置として正しいもの全てに○をせよ。

| a. |
成長が終了しているので直ちに上下左右の第一小臼歯の抜歯を行いマルチブラ ケット装置による本格治療を開始する。 |
| b. |
成長が終了しているので直ちに外科矯正治療の術前治療に着手する。 |
| c. |
口腔清掃指導と口腔筋機能療法を行い1〜2年は成長を観察する。 |
| d. |
成長の観察は身長よりも体重の変化に注意する。 |
| e. |
現時点で母親の身長を超えているので成長は終了したと判断する。 |

(図2-1) |

(図2-2) |

(図2-3) |

(図2-4) |
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| (3) |
7歳の初診時に行うべきであった処置として正しいもの全てに○をせよ。
| a. |
マルチブラケット装置による非抜歯での本格矯正治療。 |
| b. |
オトガイ帽装置による下顎骨の成長抑制。 |
| c. |
経年的な資料採得による顎顔面の成長と咬合の管理ならびに評価。 |
| d. |
口腔清掃指導と口腔筋機能療法を行う。 |
| e. |
部分的ブラケット装置による上下前歯部の咬合挙上(過蓋咬合の改善)。 |
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| (4・5の問題) |
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41歳の女性。右上犬歯の位置異常を主訴に来院した。口腔内・顔面所見とパノラ マX線写真を別に示す(図4-1, 図4-2)。同時に11歳9ヵ月の長男も来院したが、彼の 主訴は左上犬歯と第一小臼歯が頬舌的に重なって萌出していることと右上第一小臼歯 の捻転である。長男の口腔内・顔面所見とパノラマX線写真を別に示す(図5-1, 図5-2)。

(図4-1) |

(図4-2) |

(図5-1) |

(図5-2) |
|
| (4) |
母と長男に見られる上顎犬歯の位置異常の原因として正しいと思われるもの全てに○をせよ。
| a. |
多数歯に及ぶカリエス(乳歯を含む)を放置したため。 |
| b. |
乳犬歯の外傷を放置したため。 |
| c. |
乳犬歯の晩期残存を放置したため。 |
| d. |
遺伝。 |
| e. |
顎骨内に発生したのう胞を放置したため。 |
|
| (5) |
母と子の治療方針として正しいもの全てに○をせよ。
| a. |
両名とも直ちに位置異常の犬歯を抜歯して側切歯と第一小臼歯を支台歯としたブリッジを装着する。 |
| b. |
両名とも位置異常の犬歯の根尖が第一小臼歯の根尖よりも遠心にあるので第一小臼歯を近心移動させることで両歯の近遠心的な植立位置を逆転させることがある。 |
| c. |
両名ともマルチブラケット装置を用いて治療を行うが母は永久歯列が完成しているので直ちに治療を開始するものの、長男は第二大臼歯の萌出が完了するまでいっさいの矯正治療を控えるべきである。 |
| d. |
犬歯の歯体移動が矯正治療単独では困難な場合コルチコトミー(単独歯歯槽部区分切除術)などの小外科手術を併用した矯正治療を行う場合がある。 |
| e. |
母は右下の水平埋伏智歯の抜歯を、長男は下顎への保隙装置の装着を最優先に考える。 |
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| (6) |
19歳の女性。口がいつもあいていることを主訴に来院した。初診時の口腔内・顔面所見(図6-1)と側面セファロX線写真(図6-2)ならびにその分析値(図6-3)・プロフィログラム(図6-4)を別に示す。なお、問診と手根骨X線写真より成長が終了しており、治療に先立って第三大臼歯を全て抜歯した。本症例の治療方針として正しいもの全てに○をせよ。
| a. |
上下顎歯列とも狭窄しているので、上下顎同時に急速拡大装置を装着する。 |
| b. |
マルチブラケット装置により非抜歯で歯の配列を行う。 |
| c. |
上下左右の第一小臼歯の抜歯後マルチブラケット装置で本格矯正治療を行う。 |
| d. |
cと同じ治療を行ったうえで治療後にオトガイ形成術などの外科処置を追加する。 |
| e. |
口腔筋機能療法を矯正治療に先立ってあるいは並行して行う。 |

(図6-1) |

(図6-2) |

(図6-3) |

(図6-4) |
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| (7) |
10歳3ヵ月の女児。近医にて上顎右側第二小臼歯の萌出余地不足と過剰歯の存在を指摘され来院した。口腔内・顔面所見(図7-1)と各種X線写真所見(パノラマ:図7-2、側面セファロ:図7-3、手根骨:図7-5)ならびにセファロの角度分析値(図7-4)を別に示す。上顎右側第二小臼歯の萌出余地が不足した理由(A)と本症例の治療方針(B)ならびに過剰歯の部位(C)について正しい組み合わせ1つを選べ。

(図7-1) |

(図7-2) |

(図7-3) |

(図7-4) |

(図7-5) |
| |
萌出余地不足の原因
(A) |
治療方針
(B) |
過剰歯の存在
(C) |
| a. |
口腔習癖 |
口腔筋機能療法 |
口腔筋機能療法 |
| b. |
上顎左側第二乳臼歯の晩期残存 |
上顎左側第二乳臼歯の抜歯 |
下顎両側臼歯部 |
| c. |
上顎右側第二乳臼歯の早期喪失 |
上顎右側第一大臼歯の遠心移動 |
下顎切歯部 |
| d. |
過大な咬合力 |
ブラキシズム防止の為のスプリントの装着 |
上顎右側臼歯部 |
| e. |
上顎右側第二乳臼歯の早期喪失 |
上下顎左側第二乳臼歯の抜歯 |
下顎切歯部 |
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| (8) |
15歳8ヵ月の女子。出っ歯と口元の突出感を主訴に来院した。中学生の頃より近医で治療を行うも一部の装置を残したまま治療を中断している。現在の口腔内・顔面所見(図8-1)と側面セファロX線写真(図8-2)ならびにその角度分析値(図8-3)とプロフィログラム(図8-4)を別に示す。手根骨X線写真所見と問診から本人の顎顔面の成長が終了していると判断し、治療に先立って下顎両側第三大臼歯は抜歯した。本症例の治療方針として正しいもの2つに○をせよ。

(図8-1) |

(図8-2) |

(図8-3) |

(図8-4) |
| a. |
上下顎とも非抜歯でマルチブラケット装置を装着して外科的矯正治療を行う。 |
| b. |
上顎両側第一小臼歯を抜歯して非外科的にマルチブラケット装置による 治療を行う。 |
| c. |
上顎両側第一小臼歯を抜歯してマルチブラケット装置にて外科的矯正治療を行う。 |
| d. |
口腔筋機能療法と上顎正中離開の改善のみを行い、1〜2年後に再度検査を行う。 |
| e. |
上下左右の第一小臼歯を抜歯して非外科的にマルチブラケット装置による 治療を行う。 |
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